My Magic Dairy › がこちらに向けられた。

がこちらに向けられた。

2023年10月04日

がこちらに向けられた。

「大ですか、小ですか?はやくいったほうがいいですよ。ふふっ!大でも小でもおもらししたら、みんなのまえで恥をかくことになります。そうなれば、「狂い犬」もかたなしですからね」

 幼稚園の年少さんのときである。たしか、桃組だったが、クラスの子がおもらしをしてしまった。その子とは小学校一年生でもおなじクラスになったのであるが、一年生のときにも授業中におもらしをした。極度の緊張によるものだったんだろう。

 それ以降、その子は中学、高校になっても「おもらし野郎」として、ことあるごとに笑われていた。さいわい、本人はめっちゃおもろくてポジティブ志向なので、それをネタにして逆に周囲を笑わせていた。

 下手をすればイジメに発展し、http://kiya.blog.jp/archives/22360202.html https://freelance1.hatenablog.com/entry/2023/10/01/004930?_gl=1*q8db9m*_gcl_au*NDk5MTMyMTEwLjE2OTI0NTg3NDE. https://travelerbb2017.zohosites.com/blogs/post/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%82%82%E3%81%9F%E3%82%81%E6%81%AF%E6%B7%B7%E3%81%98%E3%82%8A%E3%81%AB%E8%A8%80%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%86%E3%81%A3%E3%81%8F%E3%82%8A%E3%81%A8%E7%AB%8B%E3%81%A1%E4%B8%8A%E3%81%8C%E3%81%A3%E3%81%9F-%E5%88%B6%E6%9C%8D 挙句に登校拒否やひきこもりになっていてもおかしくなかったのに。

 兎に角、「狂い犬」がこれだけの人数のまえで粗相をすることにでもなれば、ぶっちゃけ見もの、もとい、心の傷として一生残るかもしれない。

 もっとも、「ぽち」っていう呼び名のほうなら、おもらししても笑い話でおわるかもしれないが。

「!?」

 そのとき、違和感があった。

 おおっ、すごい景色だ。みんなが、驚いた表情でおれに注目している。向こうにいる副長たちも、馬の脚をとめておれを見上げている。

 そこでやっと気がついた。なんと、おれが宙に浮いているではないか。

 だから、みんなが注目しているんだ。

 ってか、なんで空中浮遊してるんだ?おれってば、突然なにかのスキルに覚醒したのか?

「おぬし、わたしをなんだと心得ておるのだ。兼定、ぽちはまた主計にいじめられている。主計はぽちのことを、おもらし野郎だといっている。ぽちは悲しい。ぽちは情けない」

 下の方から、そんな嘆きがきこえてきた。

「ちょっ……。そんなこといってませんってば。まぁ、思いはしましたが。ってか、おろしてください。なにゆえ、こんな目立つことをするんです?」

 俊春にシャツの襟元をつかまれ、そのまま宙づりにされているのである。しかも馬上で、である。いつの間にか、俊春は馬上に飛び上がりおれを宙づりにしたのだ。
 かれは、鞍の上に器用に立っている。
 
 かれの背が低いとはいえ、ついでに「宗匠」の体高がサラブレッドほどではないとはいえ、そこそこの高さがある。

「斥候兵よ。わが軍の士官を殺るにはちょうどいい機会ぞ。的が動かぬようしっかりとつかんでいるゆえ、見事眉間をぶち抜き給え」

 つづけられたかれの大声による提案に、驚きすぎてちびりそうになった。

「斥候兵?ちょちょちょっ、すみませんってば。斥候兵に撃たせないでください。土下座でもなんでもして謝りますから、はやく、はやくおろしてください」

 ここでまた、ヘタレな主計を演じてしまった。いや、演じたのではなく素のをさらしてしまった。

 静まり返っている林に、副長の笑い声がきこえてきた。それがみる間に伝染し、あっという間に大爆笑の渦が巻き起こる。

 すると、「宗匠」の鞍の上にそっとおろされた。

 俊春は地上にもどり、おれをみている。

 ああ……。

 おれは、またしても捨て身で笑いを届けてしまった。

「失敬なことをかんがえるからだ」

 俊春は、まだプリプリしている。が、やはり、どこか上の空っぽい。かれも相棒も、ときおりをあらぬ方向へと向けている。

 また行軍が開始された。ゆえに、のそのおかしな態度にツッコむことができなかった。 二本松城のちかくの坂下というところで、敵の一部隊がうろうろしているという。
 
 史実では、大鳥の伝習隊がその一部隊と遭遇し、ともにいた会津藩兵はとっとと退散してしまって伝習隊は見捨てられてしまう、となっている。

 当然のことながら、そんなプチエピソードに従うつもりはない。このくらいの出来事など、 二本松城のちかくの坂下というところで、敵の一部隊がうろうろしているという。
 
 史実では、大鳥の伝習隊がその一部隊と遭遇し、ともにいた会津藩兵はとっとと退散してしまって伝習隊は見捨てられてしまう、となっている。

 当然のことながら、そんなプチエピソードに従うつもりはない。このくらいの出来事など、、目的地に到着した。
 
 つまり、母成峠である。

 今宵は、ここで野営をする。


 各隊の兵卒たちは、立ったまま糒を喰っている。

 おれたちは、軍議である。

 「母成峠の戦い」について、ウィキに記載されている詳細で覚えているかぎりのことはすでに伝えている。

 ほかのウィキ同様、すべてをうのみにするつもりはない。

『当日は濃霧であること、こちらは第一から第三までの台場に大砲を設置して迎え撃つが、敵の大砲ニ十余門の砲撃に耐えられるわけもなく敗走する』

 ということは、まず間違いないであろう。



Posted by AmandaMonroe at 15:25│Comments(0)
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