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朝一番から目が点になった三津

2023年12月24日

朝一番から目が点になった三津ははっとして気付いた。


『油断するなってこう言う事か!』


理不尽だと思ったが,あくまでもここは剣客集団“新選組”の屯所。
いつどこから命を狙われるかは分からない。


物騒なこと極まりないがこれが現実。


さっきのたえの忠告の意味を理解して一人で納得した。


もっと気を引き締めなければならない,そう肝に銘じた。https://porno34931.educationalimpactblog.com/31051361/what-is-call-option-and-put-option https://ssgnews.com/2020/03/21/trade-stocks-commission-free-fxtm-global-online-trading/ https://unirea69147.win-blog.com/13489648/what-are-call-options-how-to-trade-them


一日は始まったばかり。深く考えてる暇はなく朝餉の後片付けをして,次なる仕事,洗濯へと向かう。


目の前には異臭を放つ洗濯物が山のようにそびえ立ち,三津を迎え撃つ。


「すっ…ごい量!」


そしてこの臭い。
だが,これしきで怯む三津ではないぞ。


自らを奮い立たせて,いざ勝負。
黙々と洗濯物と戦う。


『この洗濯物が臭いんか自分の汗が臭いんか分からん…。』


時々流れ落ちる汗を拭いながら洗い続けた。
遠くからは怒声と竹刀のぶつかる音が聞こえた。


全てを洗って干し終わる頃には手の感覚はなかった。


「ちょっと一休みしよか。」


お茶でも飲もうと誘うたえは,この仕事が何て事ないと思わせる笑顔だった。
それには尊敬の眼差しを向けた。


天気もいいし,縁側に腰掛けてほっと一息。


そこで三津は気になっていた事を口にした。


「おたえさんも八木さんの家に行くなって言われてるんですか?」


あっちも部屋を借りてるのに何もしないでいいものか,そればっかりが気がかりだった。


「うん,そう言われてるけど私は大丈夫。
でもお三津ちゃんは行かん方がええよ。
すっごい気難しい人らがいてるし。」


気難しい人たちがいるなら,新入りの自分が容易く近付けるもんじゃないなと納得した。


「一体誰が住んでるんですか?」


そんな人たちも一応は新選組の一員な訳だし知っておきたい事柄だ。


それにこんな質問は土方には絶対出来ない。
と言うよりも答えてもらえないだろう。


「芹沢さんって人とその取り巻きの人たち。
ほら,この前商屋が火事になったの知らん?
あれ芹沢さんの仕業らしいし。」


「えっ!」


開いた口が塞がらない。
まさかそんな事件を引き起こす人物が住んでるだなんて…。
ある意味知らない方が幸せだったかもしれない。


『出来ればお目にかかりたくないな…。』


この話は聞かなかった事にしよう。
三津は黙ってお茶をすすった。天気もいいし,お茶も美味しい。


あぁ…幸せ…。
至福のひとときを噛みしめる三津の背後に不穏な影。


「新入りのクセにいいご身分だなぁ。」


この声はもしかして――
いや,もしかしなくともあの人だ。


「ひ…土方さん…。」


腕を組んで仁王立ちする姿は威圧感を倍増させる。


これはさぼっていると見なされて説教されるかと思いきや,


「仕事だ,ついて来い。」


あら,呼びに来ただけかしら。
仕事なら何ら問題ない。土方の後をのこのこついて行った。


やって来たのは道場。
練習を終えた隊士たちが引き上げている最中だった。


「あ,お三津ちゃん。」


三津に気付いた隊士たちは目尻を下げただらしない表情で小さく手を振る。
だが土方が隣りにいるから誰一人として近寄っては来ない。


「今からここの床磨きだ。それが終われば庭の掃除,それも済んだら廊下を磨きながら俺の所へ報告に来い。」


「えっ一人で?」


結構広いんですけど,この道場…。
それに庭の掃除も自分一人なの?
まさかと思って土方を見上げる。


「当たり前だ,てめぇの仕事を他に誰がやるってんだ。
とっととやらないと日が暮れるぞ。
いいか?てめぇらも手伝うんじゃねぇぞ!
分かったらさっさと散れ!」


睨みをきかせた鬼は颯爽と道場を後にした。


「今回のお女中さんには随分と厳しいんじゃないですか?」


何か恨みでもあります?
そう言って土方にまとわりつく総司。


「あいつがへらへら笑ってるからだ。根性叩き直してやる。」


いつまで笑ってられるか楽しみだ。
泣いて許しを乞う姿を想像して口角をつり上げた。


「ふーん…。あんまり厳しくするとまた辞めちゃいますよ?
今回は芹沢さんに会わずとも。」


ぺろっと舌を出して冗談っぽく言いながらも,嫌な所を突いてくるのがこの男。


「あいつは辞めねぇよ。
辞めるとか逃げるとか頭に浮かばんだろ,馬鹿だから。」


あ,違った阿呆だった。
一人で突っ込んでくくっと笑った。


「それにあいつなら芹沢筆頭局長様に会っても,よろしくやって気に入られるかもな。」



Posted by AmandaMonroe at 00:30│Comments(0)
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