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大きな手は規則正しい動きで優しさを
2024年01月31日
大きな手は規則正しい動きで優しさを与えてくれた。
「こちらこそ怖い思いをさせてすまなかったね。」
三津の視界には畳しかないけど,父親の様な顔をしてるんだろうなと思った。
すると不機嫌ともとれる咳払いが降ってきた。
「明日の夕刻までと言う条件で借りて来た。勝手な事してすまねぇ…。
三津お前はおたえの所へ行って指示をもらえ。それと分かってるだろうが俺が呼んだらすぐに来い。俺の命令が一番だ。」
「……はい。」
相変わらずの副長様だ。顔を上げて穏やかに笑っている近藤を見てからもう一度頭を下げて立ち上がった。
「俺は近藤さんと話があるからさっさと出てけ。」 https://johnn.anime-cosplay.com/Entry/2/ https://johnn.blog-mmo.com/Entry/2/ https://edward.ni-3.net/Entry/2/
野良猫を追い払うような仕草をされたがこれもいつもの事だ。
べーっ!と舌を出して土方を挑発して走って逃げようと障子を開けると,
「お三津だぁ!!!」
「え!?」
視界は真っ暗になり,ぎゅうっと締め上げられている。
「新八!てめぇ絞め殺す気か…。何群がってんだ暇人共!こいつに構う暇ありゃ剣術でも磨いて来いっ!」
散れっ!と言う怒号と共に三津を一目見ようと集まった隊士達は蜘蛛の子を散らす様に逃げ出した。
「かてぇ事言うなよ土方さん,みーんなお三津に会いたかったんだ。それより三津,お前何だか女らしくなったな?男でも出来たか?」
永倉の手が当たり前の様に三津のお尻を撫でた。
「いっ!?永倉さんの助平!!」
三津は永倉のすねを思い切り蹴飛ばした。
「いっ!ってぇー!!」
永倉が蹴られた足を上げてぴょんぴょん跳ねるのを尻目に三津は走って逃げ出した。
「今のは新八が悪い。さぁもう行った行った!」
ゆっくり話も出来やしねぇとぼやきながら障子を勢い良く閉めた。
「一気に賑やかになったな。それにしても急にどうしたのかと思ったが…総司の為だな?」
相変わらず総司には甘いなと豪快に笑った。
土方は口をへの字に曲げて腕を組み視線を逸らした。
「……まぁな。」
それを盾に連れて来たが,本当は自分の為だとは言えない。
だから勝手にそう思い込んでもらえると非常に有り難い。
それと三津が戻って来てもいいと言ってくれないかと期待もしているのは秘密だ。三津は屯所内を駆けずり回ってたえの居場所を探した。そして廊下の曲がり角でドンッと衝撃を受けて尻もちをついた。
「まさかと思ったがお前か…。」
大丈夫か?と腰を落として顔を覗き込んできたのは斎藤。
「こんにちは。おたえさん知りません?」
すみません私ですと頬を掻きながら小首を傾げた。
「どこか掃除でもしてるんじゃないか?それより何があった?お前がここへ来るって事はまた副長か?」
「その辺は聞かないで下さい…。土方さんがおじちゃんとおばちゃんに話つけたみたいやから…。」
苦笑いと曖昧な言葉で誤魔化した。斎藤は分ったと頷いて三津の手を引っ張って立ち上がらせた。
「…そうだ。この前お前に借りた手拭いなんだが…。」
あの購入した手拭いを渡すのを口実に部屋へ招こうと思い立った。が…
「お三津ちゃん!会いたかったっ!!」
廊下の向こう側から全力で走ってきたたえが斎藤を突き飛ばし三津に抱きついた。
「ホンマに心配したしお三津ちゃんおらんくなってから大変で大変で…。」
「明日の夕刻までですけど出来る限りの事しますんで何でも言うて下さい!ちょうど土方さんにおたえさんから指示もらうようにって言われてて…。」
二人は元から斎藤なんて居なかったと言わんばかりに,会話を弾ませ歩いて行ってしまった。
「また土方さんが余計な事したんですね…。」
斎藤の背後にピッタリ引っ付いた総司が奥へと消えていく三津の背中をじっとり見つめた。
「そのようだな。仕方ない副長には逆らえんからな。
だがいい機会じゃないか?お前がちゃんとあいつと向き合うか,すっぱり断ち切るか考えるのに。」
「こちらこそ怖い思いをさせてすまなかったね。」
三津の視界には畳しかないけど,父親の様な顔をしてるんだろうなと思った。
すると不機嫌ともとれる咳払いが降ってきた。
「明日の夕刻までと言う条件で借りて来た。勝手な事してすまねぇ…。
三津お前はおたえの所へ行って指示をもらえ。それと分かってるだろうが俺が呼んだらすぐに来い。俺の命令が一番だ。」
「……はい。」
相変わらずの副長様だ。顔を上げて穏やかに笑っている近藤を見てからもう一度頭を下げて立ち上がった。
「俺は近藤さんと話があるからさっさと出てけ。」 https://johnn.anime-cosplay.com/Entry/2/ https://johnn.blog-mmo.com/Entry/2/ https://edward.ni-3.net/Entry/2/
野良猫を追い払うような仕草をされたがこれもいつもの事だ。
べーっ!と舌を出して土方を挑発して走って逃げようと障子を開けると,
「お三津だぁ!!!」
「え!?」
視界は真っ暗になり,ぎゅうっと締め上げられている。
「新八!てめぇ絞め殺す気か…。何群がってんだ暇人共!こいつに構う暇ありゃ剣術でも磨いて来いっ!」
散れっ!と言う怒号と共に三津を一目見ようと集まった隊士達は蜘蛛の子を散らす様に逃げ出した。
「かてぇ事言うなよ土方さん,みーんなお三津に会いたかったんだ。それより三津,お前何だか女らしくなったな?男でも出来たか?」
永倉の手が当たり前の様に三津のお尻を撫でた。
「いっ!?永倉さんの助平!!」
三津は永倉のすねを思い切り蹴飛ばした。
「いっ!ってぇー!!」
永倉が蹴られた足を上げてぴょんぴょん跳ねるのを尻目に三津は走って逃げ出した。
「今のは新八が悪い。さぁもう行った行った!」
ゆっくり話も出来やしねぇとぼやきながら障子を勢い良く閉めた。
「一気に賑やかになったな。それにしても急にどうしたのかと思ったが…総司の為だな?」
相変わらず総司には甘いなと豪快に笑った。
土方は口をへの字に曲げて腕を組み視線を逸らした。
「……まぁな。」
それを盾に連れて来たが,本当は自分の為だとは言えない。
だから勝手にそう思い込んでもらえると非常に有り難い。
それと三津が戻って来てもいいと言ってくれないかと期待もしているのは秘密だ。三津は屯所内を駆けずり回ってたえの居場所を探した。そして廊下の曲がり角でドンッと衝撃を受けて尻もちをついた。
「まさかと思ったがお前か…。」
大丈夫か?と腰を落として顔を覗き込んできたのは斎藤。
「こんにちは。おたえさん知りません?」
すみません私ですと頬を掻きながら小首を傾げた。
「どこか掃除でもしてるんじゃないか?それより何があった?お前がここへ来るって事はまた副長か?」
「その辺は聞かないで下さい…。土方さんがおじちゃんとおばちゃんに話つけたみたいやから…。」
苦笑いと曖昧な言葉で誤魔化した。斎藤は分ったと頷いて三津の手を引っ張って立ち上がらせた。
「…そうだ。この前お前に借りた手拭いなんだが…。」
あの購入した手拭いを渡すのを口実に部屋へ招こうと思い立った。が…
「お三津ちゃん!会いたかったっ!!」
廊下の向こう側から全力で走ってきたたえが斎藤を突き飛ばし三津に抱きついた。
「ホンマに心配したしお三津ちゃんおらんくなってから大変で大変で…。」
「明日の夕刻までですけど出来る限りの事しますんで何でも言うて下さい!ちょうど土方さんにおたえさんから指示もらうようにって言われてて…。」
二人は元から斎藤なんて居なかったと言わんばかりに,会話を弾ませ歩いて行ってしまった。
「また土方さんが余計な事したんですね…。」
斎藤の背後にピッタリ引っ付いた総司が奥へと消えていく三津の背中をじっとり見つめた。
「そのようだな。仕方ない副長には逆らえんからな。
だがいい機会じゃないか?お前がちゃんとあいつと向き合うか,すっぱり断ち切るか考えるのに。」
Posted by AmandaMonroe at 18:55│Comments(0)